目指せ、新規就農!赤井川農家道~第7回
~第7回~
みなさん、こんにちは。
赤井川村農業委員会事務局です。
9月に入り赤とんぼやススキが茂っているのをみると秋が近づいているなぁと感じます。
みなさんは「秋」というと何をイメージしますか?
私は赤井川村に住んでいることもあり、黄金色に輝く稲穂や稲刈りが浮かびます。
今回は、赤井川村自慢のお米をご紹介します。
今回取材へ伺ったのは、石川農園さん。赤井川村の曲川地区というお米の生産が盛んな
地域で親子2代で水稲の栽培を行っています。
こちらが石川さんの田んぼです。
この日は、稲刈りを行うという事で取材に行かせていただきました。
取材時に稲刈りを行ったのは「ゆめぴりか」という品種です。
穂にぎっしりと実がついて稲がこうべを垂れています。
稲刈りは、「コンバイン」と呼ばれる大きな機械で行います。
お米の美味しさは、粒に含まれる水分量が大きく関わっています。
水分量は一定ということはなく、刈り取る日の天気や朝、昼など様々な状況
で変わります。日中に刈ると朝と比べて水分量が2~3%も低いそうです。
この日のお米には刈りたてで28.5%の水分が含まれていました。
理想の水分量は15~14%とされており、お米を刈り取った後は乾燥機に入れて
ゆっくりと時間をかけて水分を飛ばしていきます。
刈り取ったお米は、写真(上)左に写っている緑色の「グレンタンク」というものに移します。
こちらのグレンタンクには20俵のお米を入れることができ、多い時でグレンタンク4つ分
80俵のお米を刈り取るそうです。
ちなみに1俵は約60㎏玄米換算で約400合、お茶碗1,000杯分になるので、20俵は1,200㎏、
玄米換算約8,000合、お茶碗20,000杯分になります!!
365日毎食お米を食べても1,095杯なので、20,000÷1,095=約18年お米に困りません・・・!!
また、この日は石川さんのご厚意により収穫作業を体験させていただきました!
石川さんの操作するコンバインへと乗り込み、お米を刈り取っていきます。
刈り取ったお米は運転席左にある、ベルトを通って実の部分とその他に分けられ、
茎の部分は車の後ろから外へとはきだされます。
収穫体験中に石川さんからあそこを見てごらんと言われ、視線の先には
なにやら、生き物の通ったような跡が残っていました。
この跡はエゾシカが通った踏み跡だそうで、この跡に雨が降ったり風が吹いたり
すると稲が倒れる原因となってしまったり、倒れている稲を刈り取るのは大変なため
石川さんはとても困っていました・・・
刈り取ったお米はこちらの大きな乾燥機へと移され、半日以上の時間をかけて
ゆっくりと水分を飛ばしていきます。急激に乾燥させるとお米にヒビが入って
しまったり、大きく味を落とす原因になってしまうそうです。
この乾燥機には最大で60俵のお米入れることができ、石川さんは3台所有しています。
乾燥機にはモニターが付いていてお米の状態を細かく管理することが可能です。
グレンタンクに太いホースを取り付け、いよいよ乾燥機へとお米を移して行きます。
すごい勢いでお米が乾燥機へと移されていきます。
今回の取材を通して、今までお米の収穫をじっくりと見たことがなかったなぁ
と感じました。実際にコンバインに乗ってお米の収穫作業をさせて頂き大変貴重な
経験ができて本当に嬉しかったです。ただ、当日は天気が良かったため半袖で取材に
行ってしまい、刈り取ったお米の破片で体が痒くなりました(-_-;)
石川さんにも、お米を刈るときは長袖長ズボンに首回りも守らないとだめだよと
笑われてしまいましたが、とても楽しかったです!
美味しい赤井川村の新米を食べられる日が待ち遠しいですね(^^♪
次回の赤井川農家道もお楽しみに!
第8回はこちら⇒赤井川農家道 第8回
前回の記事はこちら⇒赤井川農家道 第6回
(赤井川村農業委員会事務局)